厚生労働省の「喫煙の健康影響に関する検討会」は喫煙と疾患の因果関係などを明らかにした報告書「たばこ白書」を15年ぶりに改訂し先月発表しました。
たばこによる健康影響について初めて科学的に判定し、「能動喫煙」が肺や喉頭、食道、胃などのがんをはじめ、循環器疾患や呼吸器疾患などで確実に因果関係があることが示されました。また、「受動喫煙」においても肺がん、虚血性心疾患、脳卒中の原因として確実なことを示しました。
受動喫煙による死亡者数は、厚生労働省の発表では1年間で約1万5千人と推計されています。たばこ白書では、受動喫煙と肺がんに関する研究を統合的に分析した結果、受動喫煙のある人はない人に比べ、肺がんになるリスクが1.28倍になるとしています。
「日本人のためのがん予防法」ガイドラインの喫煙の項目において、他人のたばこの煙を「できるだけ避ける」から“できるだけ”を削除して「避ける」に文言が修正されました。
「日本人のためのがん予防法」ガイドラインから抜粋
喫煙 |
たばこは吸わない。他人のたばこの煙を避ける。 |
飲酒 |
飲むなら、節度のある飲酒をする。 |
食事 |
食事は偏らずバランスよくとる。 ・塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。 ・野菜や果物不足にならない。 ・飲食物を熱い状態でとらない。 |
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